過去の展示一覧

2003年度(平成15)

幕末の江戸と多摩~新選組の時代 その時、江戸と多摩で何があったのか

■「幕末の江戸と多摩~新選組の時代 その時、江戸と多摩で何があったのか」

会期:2004年(平成16) 3月27日~5月30日

平成16年のNHK大河ドラマは、シリーズ43作目にして初めて新選組をとりあげ、これにあわせて江戸東京博物館や日野市、調布市など、新選組ゆかりの地である多摩地区の各地で企画展が開催されました。江戸東京たてもの園でも、新選組を生み出した多摩地方独特の土壌や新選組が活躍した幕末の江戸と多摩の社会情勢をとりあげる展覧会を開催いたしました。

この展覧会では、諸外国との軍事的緊張によって江戸の人びとが多摩地方へと疎開する様子を描いた「あわて絵」や多摩の農民たちの武装化、慶応2年(1866)に江戸と多摩でおきた世直し一揆、戊辰戦争を経て東京遷都へと向かう歴史過程などを様々な角度からとりあげ紹介しました。展示室内では床一面に新選組の足跡がたどれる江戸と多摩の巨大復元地図(縦5M×横10M)を敷きつめました。また期間中全6回にわたり、幕末の江戸と多摩に関する講演会を行いました。

はらっぱー夕暮れまで遊んだころ

■「はらっぱー夕暮れまで遊んだころ」

会期:2004年(平成16) 1月6日~3月14日

かつて町のところどころに、だれの土地とも知れない「はらっぱ」がありました。そこは子どもたちの遊び場であり、町の人たちが集う広場であり、物売りや大道芸人のなりわいの場である不思議な場所で、都会の人間にとってかけがえのない故郷の風景(「原風景」)となりました。しかし、はらっぱは時代を経るにつれ、だんだんと町の中から消えていきました。

この特別展では、戦前から現代まで、下町のはらっぱの移り変わりが描かれた絵本『はらっぱ』(童心社)の世界を中心に、はらっぱでみられた遊びや建物、人々の暮らしの変化を紹介しました。また、園内の空き地をはらっぱに仕立てて、むかしの遊びや乗り物を実際に体験することができるイベントも開催されました。